花あつめ
日本の穏やかな情景を映した古典柄の手織緞通「花あつめ」。淡いねずみ色の濃淡で描かれたふたつの円を背景に、早春に芽吹くコブシと木瓜(ぼけ)の花が慎ましく映し出されています。90年代に工房で製作された未使用の蔵出し品、1点のみです。最上級の原料、染色、織り、仕上げの結集である手織緞通は、上品な光沢とくすんだ風合い、弾力のある柔らかな肌触りで、暮らしの喜びを支えます。
※お使いのモニターやディスプレイ環境により、実際の色味と異なって見える場合がございます。
[ この製品の製法 ]
手織(ており)
山形緞通の原点です。方眼紙のように細かな原寸大製作図面に合わせて、職人が縦糸に毛糸を結び、カットします。一段ずつじゅうたんを織り上げ、専用の道具で織目の密度を一定に整える。この作業を一日数千回繰り返します。繊細で正確な反復作業が求められる高度な手仕事であり、一日に織り上がる長さは数センチ程度です。
[ 素材について ]
主原料となる羊毛は、上質なニュージーランド産羊毛とイギリス産羊毛です。選び抜いた複数種を、剛直性、弾力、柔軟性、肌触り等の観点から、各製品に最適な割合でブレンドします。その後、自社の染色工房で堅牢に染め上げ、スチーム処理で撚りを調整したオリジナルの糸が完成。糸専門の職人が各製品用に仕上げます。